韓国の処理水視察団が帰国 国内で反対署名運動も

東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に反対する署名運動を始めた、韓国の野党「共に民主党」の李在明代表(右から2人目)ら=26日、ソウル(共同)

 【仁川共同】東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、韓国の専門家らでつくる視察団が26日、6日間の訪日日程を終え帰国した。第1原発での視察内容を踏まえ、安全性に対する総合評価を近く国民向けに公開する見通し。

 放出への不安が広がる国内では最大野党「共に民主党」が「日本に免罪符を与えただけ」などと尹錫悦政権を批判し、放出反対の署名運動を始めるなど反発を強めている。

 視察団は韓国原子力安全委員会の劉国熙委員長が団長を務め、原発や放射線の専門家ら計21人で構成。21日に訪日、23~24日に第1原発を訪れた。25日には経済産業省や原子力規制委員会の担当者らと総括会合を開いた。

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