【エネオス社長と市長面会】スタジアム構想の行方は?静岡市の検討委員会会長・木宮氏に聞く

5月25日「エネオス」の社長が、難波静岡市長と面会し、新サッカースタジアムの候補地となっている製油所跡地の調査に合意した。新サッカースタジアム建設に向け、今後の課題は…?

25日、静岡市役所を訪れたENEOSの齊藤社長。難波市長の就任後、初めての顔合わせとなった。

静岡市の新サッカースタジアム構想をめぐっては、「IAIスタジアム日本平」がJリーグの施設基準を一部満たしていないことから、静岡市は2022年6月に検討委員会を立ち上げ、議論を進めていて、JR清水駅東口のENEOS・清水製油所跡地に新設する案が最有力となっている。

サッカースタジアムについて、難波市長は5月12日の会見で「土壌調査などを行い、土地利用の前提条件を市が示した上で、施設整備案については、民間から募りたい」と説明していた。そして、25日に行われた面会の中で、難波市長はエネオス側に対し、土地データなどの提供の協力を求め、エネオス側は了承したという。

(エネオス 齊藤 猛 社長)

「前提条件というかいろいろな調査するということでしたので『協力します』ということで終わった」「地主という立場なので、それ以上のことは考えていない」

これから調査が始まる形だが、市の検討委員会の会長で、常葉大学の木宮教授は、「エネオスの土地の調査は必要なプロセスになる」と話す。

(常葉大学 木宮敬信 教授)

「(エネオスの)土地が使用されてきた経緯を踏まえると、土壌汚染の可能性も指摘される」「防災面では沿岸地で大きな地震が起きたときの対策が、どの程度必要なのか現在は不透明な状況」「土地を使うにあたって必要なプロセス」

その上で、整備費用をだれが負担するのか今後の大きなポイントになると話した。

(常葉大学 木宮敬信 教授

「費用の概算が出てきた上で、エネオスの土地を使うのであれば、お金をどうするのかという話になる」「民間資本をどう集めるのかについて、今後の検討課題として残っていく」

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