記録廃棄「厳粛に受け止める」 大阪高裁長官が就任会見

記者会見する大阪高裁長官に就任した平木正洋氏=26日午後、大阪市

 大阪高裁長官に就任した平木正洋氏(62)が26日、大阪市内で記者会見し、重大少年事件の記録が廃棄されていた問題を「厳粛に受け止めている」と述べた。一連の問題は大阪高裁管内の神戸家裁による神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄が端緒となり、最高裁が25日に調査結果を公表したばかり。

 平木氏は「歴史的、社会的意義を有する記録は国民全体の財産。後世に引き継がなければいけないという思いを新たにした」と語り、今後は「管内の記録保全を適切にやっていきたい」とした。

 神戸連続児童殺傷事件の被害者遺族の批判コメントには「個々の事件に発言することは差し控える」と述べるにとどめた。

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