ゲノム医療法案、31日に提出 議員立法、遺伝差別対策も

 ゲノム(全遺伝情報)を調べた結果に基づいて診断や治療を適切に推進するための議員立法案が、31日の衆院厚生労働委員会に提出される予定であることが26日、分かった。遺伝情報による差別を防ぐ仕組み作りを国に求める内容も盛り込んでいる。今国会で成立する見通し。

 遺伝情報を調べて病気の診断や治療に活用する取り組みが現在広がっている。一方で患者や専門家からは、遺伝情報を知られることで就職活動や生命保険への加入時に不利な扱いを受ける恐れがあるとの声が出ている。遺伝情報による差別を禁止する法整備は欧米などに比べて遅れている。

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