宮下洋一、三浦英之両氏に山本賞 死刑や日本人残留児の実態描く

 内戦中のシリアで取材中に銃撃され死亡したジャーナリスト、山本美香さん=当時(45)=の遺志を継ごうと設立された「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」の第10回授賞式が26日、東京都内で開かれた。

 受賞者は「死刑のある国で生きる」著者のジャーナリスト宮下洋一氏(47)と、「太陽の子 日本がアフリカに置き去りにした秘密」を著した朝日新聞記者三浦英之氏(48)。

 宮下氏は新型コロナウイルス禍の中、日米欧で死刑囚や被害者家族らを取材。多角的な視点で死刑制度の実態を描いた姿勢が評価された。三浦氏はアフリカに置き去りにされた日本人残留児たちの苦悩に迫った点が受賞理由になった。

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