ドラマ『クールドジ男子』主演・桜田通に単独取材 個性豊かな共演者と出会えた現場に感謝

テレビ東京のドラマ25『クールドジ男子』(毎週金曜深夜24時52分〜放送中)に出演中の俳優・桜田通にentax取材班が単独インタビューを実施した。ドラマにはドジさえもクールに決めてしまう、4人の「クールドジ男子」が登場。等身大でがんばる“愛され男子たち”の日常をハートフルに描く。

桜田通は、仕事には真面目な会社員だが、自分のドジにまったく気づかない三間貴之役で出演中。共演している中本悠太(NCT127)、藤岡真威人、川西拓実(JO1)と仲良くなった現場でのエピソードなど、ドラマの表も裏も語りつくした。 (ドラマ取材の前編はこちらから)

■中本悠太はスイッチが入ると“YUTA”になる

――今回の共演者は、それぞれの分野でご活躍の方ばかりですね。皆さんの印象を教えてください。まずはNCT127のメンバーでもある中本悠太さんからお願いします。

桜田 悠太君はね、本当に素晴らしい人だと思いました。僕が悠太君の何を語るんだっていう話ではあるんですけどね。取材だから語るんですよ、皆さん(笑)。悠太くんはグローバルに活躍するアーティストグループの一員で、言ったらスターなわけですよ。『クールドジ男子』のスチール撮影をするときも、日本の空港に着いた瞬間からものすごい数のファンや記者の皆さんに追いかけられながら現場に来ている。それはもうスターで、歌もダンスもかっこいいんですけれども、悠太君本人はびっくりするぐらい本当にいい人なんです。

表現が難しいんですけど、悠太君くらいのスターであれば、もっと宙に浮いているような存在になっていてもおかしくないんですよ。ものすごい努力をして今の場所をつかみ取っているわけなんだから。なのに、すごく地に足がついている人。でも、アーティストの一面が垣間見えるような瞬間には、しっかり雲の上の人になって宙に浮いているんです。 それが全く嫌な感じがなくて人を魅了させるので、こんなに素晴らしい人っているんだな、悠太君って本当にかっこいいなと思いました。悠太君がそうである以上、僕は一生調子に乗ってはいけないと気を引き締めさせてくれるような、そんな存在です。人との接し方もすごく柔らかくて話していても楽しいですし、好きな漫画の話で盛り上がったりして、仲のいいクラスメイトのような距離感でも話せます。でもスイッチが入った時の悠太君はちゃんと、”YUTA”になるんです。本当に素敵な人と出会わせていただいた現場だなと思っています。

――どういった場面でスイッチが入った”YUTA”さんを見られましたか?

桜田 クールドジ男子のクールパートを演じているときです。ドラマのオープニング映像はクールパートも見られるんですけど、スイッチ入れたらこんな風にまじでかっこいいんだって思いました。他には、悠太君と一緒にご飯を食べた時、帰ってから悠太君のインスタを見たらモデルのように素敵なブランドの洋服を着こなしている写真が上がっているのを見て「”YUTA”だ!」って(笑)。会ってる時は悠太君だったんだけど。

クリエイティブな部分で悠太君独自の着眼点を感じるようなアイデアを聞いた時には、「ここまでになるには楽しいだけじゃなくて、きっと苦労もあったんだろうな、ものすごい努力をしてきたんだろうな」という強さを感じたんです。でも普段は全く感じさせないんですよ。一緒にいると楽しくて、ものすごく柔らかい人なんです。そこから一気にプロフェッショナルになる瞬発力がすごいんです。顔つき、目つきが変わって。

――桜田さんも5/12にアーティストとして世界デビューされました。デビュー前に刺激を受けた感じでしょうか?

桜田 そうですね、いい刺激になりました。一緒に音楽の話をすることもあったんです。僕の車に乗って話していた時に、悠太君の方から、僕の楽曲のデモがあったら聴きたいと言ってくれて、一緒に聴いたりもしたんですよ。

■藤岡真威人は年下だけど尊敬しちゃう

――藤岡真威人さんはいかがでしたか?

桜田 真威人君も、本当にいい子です。彼は今19歳だけど、31歳の僕と干支が同じで一回り違うんですよ。でも彼は、僕が19歳の頃には持っていなかったものをたくさん持っているんです。初めて会った時からすごく人懐っこくて「下の名前で呼んでいいですか?」ってみんなに聞いて回るくらいで。19歳の頃の僕だったら、人になかなか心を開くことが難しかったと思うんですけれど、ご家庭とか取り巻く環境でここまで変わるんだなと思いました。もちろん時代や価値観もありますが、彼は触れているものの価値観やセンスがすごく良くて、僕が19歳の頃にはここまでわかってなかったなと思うんです。

いま初めて明かすんですけれども、僕が真威人君のことをすごいなと思ったことがありまして。真威人君が演じる瞬という高校生は、原作ではかなり明るい金髪なんです。真威人君は自分の考えや理由があって、髪色は明るくするけれども全体を金髪にはしないという選択をしたんです。僕が19歳の頃に原作がある作品を演じるとしたら、何があっても原作に忠実に寄せることだけが正しいと思っていたんです。それはそれでありだっただろうしどっちが正しいということではなくて、当時の僕にはなかった柔軟な考えが真威人君にはすでに備わっているということに驚いたんです。役についてすごく深く考えて真摯に取り組んでいるのが感じられて、年はだいぶ下ですが、尊敬できる部分だと思いました。芝居中も監督としっかり話し合っていて、本当に芝居が好きなんだというのが伝わってきました。僕も10代から芝居の仕事をしている身として、すごく勉強になるところがありました。真威人君、いい子過ぎて……怖いくらいにいい子なんです。どうやったらあんなに真っすぐ育つんだろうって思うくらい。

■「不安です〜」と言いながらセリフを間違えない川西拓実

――JO1の川西拓実さんの印象はどうでしょう。

桜田 拓実君は面白いタイプの子でした。悠太君もそうなんだけど、拓実君も関西出身なので、ガンガン突っ込んでくれるのが心地いいんです。彼もJO1のメンバーとして音楽活動そしている中での演技の仕事で、直前まで「不安です〜!」「僕できるかな」なんて言っているんですけれども、芯が通っている部分があってしっかり芝居している。それはJO1というグループの川西拓実というアーティストとしての軸があるからこそ、芝居の世界に来てもこんなにもちゃんと出来てしまうんだと思ったんです。ドラマの取材を初めて受けた時も「セリフが覚えられるかな」なんて言っていたんですけど、現場でセリフを間違えているのを、ほぼ見たことがないんです。僕が初めて芝居をやった時はもっとセリフがままならなかった気がするので、いい意味で器用だしさすがだなと感心しました。ドラマの撮影は、ちょうどJO1がアルバムを出すタイミングと重なっていたので、寝る時間も少ない中でドラマの現場に来たりもしていました。

みんなを見て思うのは、やっぱり何かに本気で打ち込んだことがある人は強いんだなと。僕がこの世界に入った時は、今から芝居を始めますよ、という段階で何も持っていない状態だったんですね。でも3人は、すでに自分の何かをかけてやってきている方たちだからこそ、面構えが違うんですよね。なのにみんな人懐っこくていい子だし、年上のこんな僕にも優しくて、みんなのこと大好きなんです。

ドラマ25「クールドジ男子」毎週金曜日深夜24:52~テレビ東京系にて放送中

【桜田通(さくらだ どおり)Profile】
1991年12月7日生まれ。東京都出身。
2005年のドラマ『瑠璃の島』にて映像デビュー。ミュージカル『テニスの王子様』(2006〜2007年)の主人公・越前リョーマ役に抜擢される。その後、映画『劇場版さらば仮面ライダー電王ファイナル・カウントダウン』(2008年)に野上幸太郎役で主演。
2020年冬より全世界独占配信された、Netflixオリジナル『今際の国のアリス』シリーズに出演。現在、テレビ東京で放送中のドラマ『クールドジ男子』に出演中。
2023年5月12日、楽曲『MIRAI』を全世界に配信してメジャーデビュー。5月26日からは全国ツアーを実施する。
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