『水道水が飲める国』は12ヵ国しかない!水道水が多くの国で飲めない理由と水を飲む方法とは?

日本の「水道水を飲む」習慣は当たり前じゃない!

日本では、水道水をそのまま飲料水として飲む人も多くいます。日本の水道水は、厳しい基準をクリアした状態で各ご家庭に水が運ばれているため、健康に問題なく安全に飲むことができるのです。

しかし、水道水を飲むという当たり前の習慣は、世界を見てみると非常に珍しいことだとわかります。ほとんどの国では水道水を飲むことができず、数少ない国でしか安全に水を飲むことができません。

『水道水が飲める国』は12ヵ国しかない

実際、調べてみると水道水を飲むことができる国は、全部で以下の12ヵ国のみであることがわかりました。

  • 日本
  • スウェーデン
  • オーストリア
  • フィンランド
  • アイスランド
  • アイルランド
  • オランダ
  • ノルウェー
  • ニュージーランド
  • デンマーク
  • セルビア
  • モンテネグロ

水道水を飲める国はヨーロッパに多く見られるようですが、上記の12ヵ国の中でも日本人の体質に合う水が出る国は限られてくるとのことです。

なぜ?水道水が多くの国で飲めない理由

では、なぜ水道水が多くの国で飲めないのでしょうか。そこには、大きく分けて2つの理由が関係していました。

海外の水道水は硬水が多い

そもそも日本では軟水と呼ばれる種類の水が一般的です。しかし、海外の水道水は、カルシウムやマグネシウムが多く含まれている硬水が出ることが多く、日本人の体質には合わないのです。

このように水であっても慣れない硬水を飲むことで、海外旅行先で腹痛や下痢などの症状を発症する人は少なくありません。水道水はもちろん、ミネラルウォーターも硬水で販売されている国が多くあるので、ミネラルウォーターを購入する際もラベルの記載を確認しましょう。

細菌やウイルスに汚染されたまま処理されていない

そして、海外の多くの国で水道水が飲めない大きな理由として、日本では当たり前に行われている浄水機能が行われていないという理由が挙げられます。

日本は非常に厳しい水質基準を設けており、その規定に則って浄水した水が各ご家庭で使用されています。しかし、海外は国によって水質基準が異なりますし、中にはまったく浄水されずに水道水として使われている国も珍しくありません。

浄水されていない水には、細菌やウイルスなどが紛れ込んでいるため、そのまま飲むと感染症や腹痛などの健康被害につながります。

日本人が日本の水道水に身体が慣れている

日本の水質基準は非常に厳しく、その上で安全で清潔な水が水道水として出てきます。その清潔な水に日本人は身体が慣れてしまっているため、海外の水道水が合わないという事例が非常に多いのです。

実際、水道水を飲める国であっても、日本より水質基準が低く、日本人が飲んだら腹痛や軟便を起こしたという話も珍しくありません。

こうした理由により、最初にご紹介した水道水を飲める12ヵ国の中でも、9ヵ国のみが日本人の体質に適応できると言われています。

もしも『飲めない水道水』を口にするとどうなるの?

もしも飲めない水道水を口にしてしまった場合、以下のような症状を引き起こす恐れがあります。

  • 腹痛
  • 下痢
  • 吐き気
  • 発熱

海外旅行へ行ったのに、以上のような症状でずっとダウンしてた…なんて勿体無いですよね。最悪の場合、病院で治療してもらう事態に陥る危険性もあるので、基本的に海外旅行先で水道水は安易に飲まないほうが無難でしょう。

海外で水を飲みたい…!どうすればいい?

海外旅行中に水分補給として水を飲みたいと思う場面は多々あります。そのような時は、水道水から飲まず、基本的には店舗などでペットボトルに入ったミネラルウォーターを購入しましょう。

また、露店などでは、ミネラルウォーターを購入したらペットボトルのキャップが緩く開いた状態だった…なんて恐ろしい話もあります。これは一度飲んだペットボトルを使い回していることを意味しています。

露店などではなく、なるべくきちんとした店舗でミネラルウォーターを購入することで、より腹痛などの症状を発症するリスクを下げることができるでしょう。

また、歯磨きの際に水道水を使ってしまうと、誤って飲み込んでしまう恐れがあります。念には念を入れて、歯磨きやうがいでも購入したミネラルウォーターを使うことをおすすめします。

海外で水を飲む時はペットボトル飲料の購入を!

いかがでしたか。日本で当たり前だと受け入れていた習慣が、実は海外では通用しないという事例は多々あります。特に水は水分補給などに欠かせない必需品なので、水を飲む際は水道水ではなくペットボトル飲料を購入しましょう。

© 株式会社シュフーズ