万博期間中に「AWAJI島博」 体験型プログラムで自然や食文化など魅力発信へ 参加事業を募集

「AWAJI島博」の開催に向けて発足した実行委員会=洲本市塩屋2、淡路県民局

 2025年大阪・関西万博に合わせて、兵庫県淡路島で体験イベントなどを繰り広げる「AWAJI島博」を開くことが決まり、観光関連団体や自治体でつくる実行委員会が26日、発足した。この日、洲本市で開いた初会合では、本年度内に島の魅力を発信する事業を島内で募ることなどを確認した。(内田世紀)

 AWAJI島博は、昨年10月の「淡路島観光会議」で座長の山田啓二前京都府知事が提唱。兵庫県が万博の開催期間に県内各地で展開する体験型事業「ひょうごフィールドパビリオン」として展開することが決まった。

 実行委員は島内3市の首長ら6人で、初会合では淡路島観光協会会長の木下学氏(ホテルニューアワジ社長)を実行委会長に選出。「本会場のアーティフィシャル(人工的)な世界に対し、島の自然や食文化など日本のナチュラルな姿を発信する」といった基本コンセプトを共有した。

 また、試作のプロモーションビデオを見ながら、特産の瓦や線香作り、農漁業など体験型プログラムの事例を確認した。「空飛ぶ車」を含む移動手段の充実や、情報発信の在り方についても意見を交わした。

 実行委は今後、来島者が参加、体験できそうな事業やイベント、島博の機運を盛り上げる協賛企業・団体を募集する。

 木下会長は「開催まで2年を切った。島博を契機に地域が活性化するよう一生懸命やっていきましょう」と呼びかけた。

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