米4月物価、4.4%上昇 伸び率3カ月ぶり拡大

 【ワシントン共同】米商務省が26日発表した4月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月より4.4%上がり、伸び率が3カ月ぶりに拡大した。3月は4.2%だった。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率も4.7%と3月の4.6%から拡大し、市場予想の4.6%を上回った。

 物価の高止まりを示したことで、物価上昇率の2%への低下を目指している米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の引き上げを続けるか据え置くかの難しい判断を迫られることになる。

 4月のエネルギー価格は前年同月より6.3%低下したものの、下げ幅は3月の9.8%から縮小した。4月の食品の上昇率は6.9%となり、4カ月連続で縮小した。

 PCE物価指数の前月比(季節調整済み)の伸び率は0.4%と、3月の0.1%から拡大した。

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