事故再現、恐ろしさ実感 茨城・那珂湊高で交通安全教室

交通ルールを無視した自転車と自動車の衝突事故を再現するスタントマン=ひたちなか市山ノ上町

スタントマンに交通事故を再現してもらう交通安全教室が22日、茨城県ひたちなか市山ノ上町の県立那珂湊高(鈴木富美子校長)であり、同校と近隣の県立海洋高(同市和田町、前田浩一校長)の生徒計約580人が参加して、事故の恐ろしさを目の当たりにし、交通ルールを守る大切さを学んだ。

同教室はひたちなか警察署(渡辺恭秀署長)と県安全運転管理協会が開催。事故の恐怖を直視することで交通安全意識を高める「スケアード・ストレイト」という教育手法で行われた。

スタントマンは自転車に乗り、傘を差しながらの運転や並走運転の危険性などを説明。ルールを無視して運転する自転車と自動車が衝突する事故の再現では、大きな衝撃音と車のボンネットの上にはね上げられたスタントマンの姿に悲鳴が上がった。

那珂湊高3年の須崎凛音(りんね)さん(17)は「事故の再現を見て本当に危ないと感じた。ルールを守って安全運転を心がけたい」と気を引き締めた。

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