雨中に夜道歩く4歳児を保護 藤森さん親子に高岡署が感謝状

女児を保護して感謝状を受けた藤森さん親子=高岡署

 迷子になっていた4歳の女児を保護したとして、高岡署は26日、医療事務員藤森朋美さん(47)=高岡市=、大学生愛望(あみ)さん(18)=金沢市=の親子に署長感謝状を贈った。女児は夜間に外を歩いていて危険もあっただけに、事件や事故を防ぐお手柄となった。

 藤森さん親子は4月15日午後9時50分ごろ、高岡市江尻を車で走行していたところ、小雨が降る中で泣いている女児を見つけた。現場は街灯が少なく、用水路脇の道路だったため2人は車を止め、朋美さんが110番通報、愛望さんが走り回る女児をなだめながら危険のないよう見守り、駆けつけた署員に引き渡した。

 高岡署によると、女児は親族が目を離した隙に親族宅から外に出たという。

 朋美さんは過去にも用水に流された高齢者を見つけて119番通報したことがあるとし、「当たり前のことをしただけ。無事で何より」と話した。愛望さんは「勇気を出して行動できて良かった」と笑顔を見せた。感謝状を手渡した田中竜介署長は「心のこもった目が地域の安全安心につながる」と感謝した。

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