「ちょいワル」がピンチ救う 新幹線PR動画、加賀市が第5弾 ジローラモさん初主演

ジローラモさん(左)が主演を務めた動画の一場面

 加賀市は26日、来春の北陸新幹線敦賀延伸に向け、加賀温泉駅への全便停車を目指す官民協働プロジェクト「東京2023加賀」の第5弾PR動画を発表した。イタリア出身のタレントで「ちょいワルおやじ」として知られるパンツェッタ・ジローラモさんが初めて主演を務め、市内に変革を巻き起こしていく内容。新幹線開業が近づく中、動画を通じて加賀の魅力を全国に発信する。

 2017年に制作が始まったPR動画は、架空の「加賀市新幹線対策室」が新幹線誘致に奮闘するドラマ仕立てで、「金沢への嫉妬心」「停車を巡る小松市との対決」などをテーマにしてきた。国内最大級の広告賞「ACC賞」など国内外の品評会で入賞している。

 新作の第5弾では、これまで主役を務めた俳優横田栄司さん演じる加賀停太(とめた)郎(ろう)室長が行方不明となり、ジローラモさん扮(ふん)する加賀トメッターロが新幹線対策室のピンチを救う筋立て。市が産業集積を目指す次世代型移動手段「空飛ぶクルマ」などが紹介されている。

 26日に市民会館で開かれたお披露目発表会では、ジローラモさんも出席し、仕事以外でも頻繁に加賀を訪れていると紹介。橋立や塩屋といった港町、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の加賀東谷の家並みを挙げ、「海も山も魅力が多く、新幹線が通ればもっと来やすくなる」と話した。

 動画は「東京2023加賀」のウェブサイトや動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。

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