エンゼルスの有望株バックマンがメジャー昇格 2021年ドラ1右腕

日本時間5月27日、エンゼルスは有望株サム・バックマンのメジャー昇格を発表した。バックマンはエンゼルスが「全員投手ドラフト」を敢行した2021年に1巡目(全体9位)指名を受けて入団した右腕で、今季はAA級ロケットシティでプレー。今季の6登板、キャリア通算の23登板はいずれも先発で起用されているが、メジャーではブルペンの一員としてリリーフで起用される見込みだ。エンゼルスの2021年ドラフト組のメジャー昇格はチェイス・シルセスに次いで2人目となる。

現在23歳のバックマンは「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングで5位にランクインしている有望株。プロ1年目の2021年はA+級で5試合に先発して防御率3.77、昨季はAA級で12試合に先発して防御率3.92を記録したが、今季はAA級で6試合に先発して3勝2敗、防御率5.81にとどまっている。100マイルに達する速球と空振りを量産するスライダーを持ち、今季は奪三振率9.91、被打率.163をマークしているが、その一方で与四球率6.84と制球難が大きな課題に。エンゼルス公式サイトは「AA級で使用されている、予め滑り止めが塗られた新しいボールへの適応に苦戦した」と伝えている。

マイナーでの成績が示すように、メジャーで先発を務める段階には達しておらず、ドラフト同期のシルセスと同様に、メジャーではリリーフで起用される見込み。エンゼルスには相手打者を力でねじ伏せるパワーピッチャーが少ないため、上手くハマれば大きな戦力になるだろう。リリーフで結果を残し続ければ、今後、先発のチャンスが与えられる可能性もある。

なお、エンゼルスはバックマンを40人ロースターとアクティブ・ロースターに登録するために、救援右腕レイエス・モロンタのDFAを発表している。日本時間5月12日にマイナー契約を結び、同22日にはメジャー昇格を果たしたモロンタだが、2試合に登板して防御率6.75、被打率.500、WHIP5.25と期待に応えるピッチングを見せることはできなかった。

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