卓球審判に革命起こすか AI技術でエッジ判定“ダイワの1mm”開発スタート 金沢ポートのトップパートナー・ダイワ通信

26日、卓球Tリーグの男子新規参入チーム・金沢ポートは石川県の上場企業・ダイワ通信株式会社とスポンサーシップを締結したことを発表した。

併せて、卓球審判における長年の課題“エッジ判定”を、ダイワ通信の持つAI技術でサポートする「ダイワの1mm」プロジェクト開発の着手も発表された。

写真:金沢ポートのユニフォームを着てインタビューに答える岩本社長/提供:金沢ポート

ダイワ通信とは

ダイワ通信株式会社は、石川県入江町を本社に全国に拠点を持つ、AI・防犯カメラを中心に様々なソリューション技術を開発する上場企業だ。ダイワ通信本社と金沢ポート拠点は徒歩3分の距離にあり、金沢ポートにとっては、地元密着を象徴するトップパートナーシップの実現となった。

写真:金沢ポートの胸スポンサー「ダイワ通信」/提供:金沢ポート

ダイワ通信代表取締役社長 岩本秀成氏コメント

我々は昨年上場も叶い、全国に拠点もありますので、弊社の名前を周知いただけるよう金沢ポートと一緒に成長していきたいと思います。そして、金沢ポートの拠点であり西東輝監督が社長を務める清水スポーツさんは、弊社の一番近くにある企業でもあり、CSR視点の地域貢献への思いもあります。

リオ五輪の男子卓球をテレビで見て、卓球は私が子どもの頃見ていた卓球とは全然違う、かっこいいスポーツになったなと肌で感じていました。
卓球は本当に奥が深いですね。金沢ポートと共にこの地域を卓球で盛り上げていければと思います。

写真:ダイワ通信本社には卓球台もある/提供:金沢ポート

西東輝社長コメント

卓球に対する情熱の高いダイワ通信さんとのトップパートナー契約、本当に嬉しく思います。私たちの拠点から徒歩3分の場所にある上場企業様とタッグを組んで戦えることが、地域密着を掲げて“世界最高峰”のTリーグに参戦する私たちの姿勢そのものであり、とても心強いです。

写真:記者会見で挨拶する西東輝監督(写真左)/提供:金沢ポート

「ダイワの1mm」開発に着手

また、スポンサーシップ締結と共に発表されたのが、AIによってエッジ判定をサポートするシステム「ダイワの1mm」プロジェクトだ。卓球審判における長年の課題“エッジ判定”を、ダイワ通信の持つAI技術でサポートするべく、金沢ポートと共同で開発に着手する。

具体的には、ハイフレームカメラとAI画像解析システムを組み合わせたシステムにより、人間の目では判断が難しい、卓球台の端に触れたかどうか微妙なエッジボールの判定をサポートするという。

ダイワ通信の岩本社長は「地域の体育館や公民館などで日常的に活用いただけるよう、導入コストを抑えたシステムとして開発することで、卓球人口の拡大や、地域振興にも貢献していきたい」と意気込む。

ついに卓球審判にも、AI判定の新時代が訪れるか。

写真:発表された「ダイワの1mm」プロジェクト/提供:金沢ポート

取材・文:ラリーズ編集部

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