陸自が最大の実弾射撃演習、静岡 中国念頭、有用性アピール

静岡県の東富士演習場で行われた陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で射撃訓練する10式戦車=27日午前

 陸上自衛隊は27日、静岡県の東富士演習場で、国内最大の実弾射撃演習「富士総合火力演習」を実施した。例年と同様に離島での戦闘を想定し、戦車や装甲車、火砲、ヘリコプターなどが相次いで登場し、山に向かって砲弾を撃ち込む作戦を展開。政府が中国を念頭にした防衛力強化を進める中、陸自部隊の有用性をアピールする狙い。

 浜田靖一防衛相が現地で視察。火砲の部隊に加え、無人機や電子戦の部隊も参加した。陸自の輸送機V22オスプレイや海上自衛隊の哨戒機、航空自衛隊の戦闘機も飛行。3自衛隊が連携し、離島で敵を排除する手順を確認した。

 演習は「総火演」の通称で知られる。

静岡県の東富士演習場で行われた陸上自衛隊の「富士総合火力演習」=27日午前
静岡県の東富士演習場で行われた陸上自衛隊の「富士総合火力演習」を視察する浜田防衛相(中央)=27日午前

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