男性に暴行を加えけがを負わせたとして、傷害の罪に問われた元君津市議の船田兼司被告(44)の論告求刑公判が26日、千葉地裁木更津支部(宮永忠明裁判官)であった。検察側は「体格差を利用した悪質な行動」と罰金30万円を求刑した。弁護側は「正当防衛が認められる」と述べ、無罪を主張した。
起訴状によると、2019年11月、木更津市内の飲食店で、40代男性の胸ぐらをつかんで倒し、胸部を倒れた椅子に強打させて肋骨(ろっこつ)骨折などのけがを負わせたとされる。
検察側は論告で「被告は事件後、男性に謝罪し示談交渉しているにもかかわらず、その後犯行を否認しており、反省がみられない」と指摘した。