政治倫理審査会請求へ 三田市議「反省しない」と謝罪拒否 足利市議会

足利市役所

 22日の臨時足利市議会で臨時議長を務めた三田研三(みたけんぞう)市議が恫喝(どうかつ)ともとれる発言をした問題で、正副議長が26日、三田市議を口頭で厳重注意した。三田市議は「反省はしていない」などと謝罪を拒否したという。これを受け、最大会派の「あしかが自民党議員会」は政治倫理審査会(政倫審)の設置を求める審査請求に向け、準備を進める方針を固めた。

 議会運営委員会の小林貴浩(こばやしたかひろ)委員長らによると、三田市議の言動は市議会の信頼失墜行為などに当たるとして、横山育男(よこやまいくお)議長と須田瑞穂(すだみずほ)副議長が厳重注意をし、謝罪の意思を確認した。

 三田市議は厳重注意に対して「分かりました」と答えたものの、「悪いとは思っていない。暴言ではないし、怒ったわけではない」などと話し、謝罪を拒否したという。

 これを受け、自民党議員会は急きょ、対応を協議した。三田市議の言動を「他者へのハラスメント行為などを禁止する政治倫理条例にも抵触する」「正当化しないためにも、きちんと正さなければいけない」などとして、政倫審を請求する考えをまとめた。

 三田市議は「取材は拒否する」としている。

 

© 株式会社下野新聞社