とちぎのEマーク食品みそ販売 もち絹香こうじ使用 スーパー、道の駅で モリ産業

とちぎのEマーク食品の認証を受けた「勝ちゃん麦麹みそ」

 真岡市南高岡に製粉の真岡工場を構えるモリ産業(埼玉県戸田市、関守(せきまもる)社長)は、本県特産の大麦「もち絹香(きぬか)」の麹(こうじ)を使った「勝ちゃん麦麹みそ」を商品化した。とちぎのEマーク食品(県特別表示認証食品)に認証された。もち絹香の麹を使ったみその商品は初という。

 同社によると、もち絹香は食感がいい上、食後の血糖値の上昇抑制などが期待される水溶性食物繊維β-グルカンが豊富なのが特徴。芳賀町の農家の主婦グループ「いなほ工房」(菊地富士子(きくちふじこ)代表)が2021年冬、同工場のもち絹香を使って麹を作り、みそにして同工場に持ち込んだ。同社もみその商品化構想を温めていたといい、両者で試食し、おいしかったことから商品化を決めた。製造はいなほ工房に委託する。

 菊地代表は「麦特有のくせのある匂いがなく、香りや食感の良いみそができた。だしを入れなくてもおいしい」と説明する。

 商品名は、同工場のある南高岡が日光開山の祖・勝道上人(しょうどうしょうにん)の生誕地とされる言い伝えにちなんだという。500グラム入り、税別970円。県内のスーパーヨークベニマルや道の駅にのみや、ましこなどで販売する。

© 株式会社下野新聞社