1人1万円を助成、子育て世帯の交通費を支援 三郷市、4月以降に出産の子が対象 前回好評、今回さらに拡充

三郷市役所=三郷市花和田

 埼玉県三郷市は、子育て世帯を対象に、乳幼児健診や日常生活などで移動する場合、支援として交通費の一部を助成する方針を決めた。29日会開会の6月定例議会に、事業費798万円を計上した補正予算案を提案する。

 昨年度まで国の地方創生臨時交付金を活用し実施していた妊産婦移動支援事業が好評だったことを受け、新たな市の単独事業として助成内容を拡充した。これまではタクシー利用券の配布のみだったが、妊産婦からは主な交通手段として車による移動が多数挙げられたこともあり、新たに路線バス回数券と自動車燃料助成券を追加した。

 対象は、2023年4月1日以降に生まれた子どもの保護者で、約千人を見込む。子ども1人当たり1万円を助成する。

 同市子ども支援課は、年度途中からの事業開始となるため7割程度の利用を想定。希望者には電子申請で手続きしてもらう予定で、予算成立後、秋ごろからスタートさせたい考えだ。

 2021年度末から22年度にかけ実施した妊産婦移動支援事業では、2万円分のタクシー利用券を1478人に配布。総事業費5246万円のうち約3千万円分の利用券を配布し、実際には約1500万円分(使用率約51%)の利用があった。

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