どうした三成、なぜ関ケ原で負けた? 滋賀の情報誌、地元の戦国武将の敗因特集

石田三成の関ケ原合戦での敗因を特集した湖北地域の情報誌「み~な びわ湖から」の最新号

 滋賀県の湖北地域の情報誌「み~な びわ湖から」の最新の152号が発行された。特集テーマは「どうした三成 なぜ関ケ原で負けたのか」。地元の戦国武将・石田三成が関ケ原合戦で敗れた原因を多角的に探っている。

 合戦の敵方は東軍の徳川家康。放送中の大河ドラマ「どうする家康」の向こうを張ったタイトルで特集を組んだ。

 三成の肖像画が表紙を飾る。巻頭に石田仁・岐阜県大垣市長が「伊吹山に三成を思う」と題したエッセーを掲載した。前長浜市学芸専門監で淡海歴史文化研究所長の太田浩司さんが作成し、三成の関ケ原合戦への決意から合戦後の結末までをまとめた年表を紹介。年表に沿って、合戦に至るまで続いた三成の「計画」と「破綻」を、残された書状や合戦での裏切り・寝返りなどさまざまな視点で考察している。

 石田三成公事蹟顕彰会の依頼を受けた京都の絵師・高峰秀政が1942年から10余年をかけて完成させた絵巻物から三成の一生のカラーグラビアや、関ケ原合戦の布陣図などを盛り込んでいる。

 B5判64ページ。1冊580円。問い合わせは長浜市元浜町の長浜み~な編集室0749(63)0317。

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