4年ぶり声援響く 「5類」移行で高校総体を通常開催、和歌山

得点を決めて喜ぶ串本古座高校の選手(26日、和歌山県日高川町和佐の南山スポーツ公園で)

 和歌山県高校総合体育大会(夏季大会)が26日から本格的に始まり、サッカー、陸上、体操、ボートなどの各競技があった。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「5類」に移行され、各会場では観客が選手たちに声援を送るなど、ほぼ通常通りの開催となった。

 新型コロナの影響で2020年の県総体が中止となり、21、22年は観客を制限するなど感染対策をした上での開催だった。

 サッカー競技の男子は28校が参加。26日は日高川町和佐の南山スポーツ公園で1回戦の3試合があった。

 串本古座は21年から部員不足のため他校と合同チームを組んで公式戦に出場していたが、この春に新入部員が加わって3年ぶりに単独で出場。1回戦で市和歌山と対戦し、後半に矢倉悠斗君(3年)が直接フリーキックで決めた1点を守り切り、1―0で勝った。

 串本古座の3年生にとっては、単独チームで初めて出場した公式戦を勝利で飾った。岩見諒主将(3年)は「全員が最後まで集中できた。次の試合も強い相手だと思うけど、今日の試合のように最後まで諦めずに頑張る」と喜んだ。

 このほかの試合は、神島が和歌山工業に0―3、新宮が粉河に0―5で敗れた。

 神島の敷矢櫂良主将(3年)は「応援してくれた保護者らに感謝したい。進路が決まったら選手権(10~11月の県大会)に出ることも考えたい」と、悔しさをこらえた。

 県高校総体は27、28日と6月1~4日が各競技の開催のピークとなる。紀南の会場では、柔道(6月2、3日)が白浜町立総合体育館、弓道(6月2~4日)が田辺市立弓道場、バレーボール(6月3~5日)が田辺スポーツパークなど、サッカー(27、28日、6月2~4日、9、11日)が上富田スポーツセンターなどである。

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