コソ練(こそれん)

「コソ練」の意味

「コソ練」(こそれん)とは、目立たないようにコソコソ練習をすること。
「コソトレ」(=コソコソトレーニングをする)とも言う。

元々はダンス界隈で使われていた言葉だが、現在はスポーツや音楽、ゲームなど「練習」が必要なジャンルで広く使用されている。
「自主トレーニング」「秘密の特訓」といったニュアンスを持つ。

人気マンガ『ワールドトリガー』では、作中の「ランク戦」というバトル時に、登場キャラクター・犬飼澄晴が「うまくなってるねメガネくん。コソ練した?」と発言している。

「コソ練」の由来・語源

「コソコソ練習する」の略から。
元々は主にダンス界隈で使われていた言葉。集団のメイン練習以外に時間を取り、コソコソ練習して精度を上げることを指していた。
現在は幅広い界隈でも使われているが、普及経緯は不明。分かりやすい略語であるため、ダンス界隈から広まったのではなく、それぞれの界隈で独自派生した可能性もある。

「コソ練」の活用例

「今日もコソ練してきた」
「コソ練できる場所を探し中~」
「休憩時間もコソ練に使いました」
「今日はコソ練したかったのに……体調悪くて無理だった、悔しい」
「真面目にコソ練する推しのことまじ推せる」
「◯◯ちゃんと一緒にコソ練しました」
「相当コソ練したでしょ?」
「私はみんながコソ練してるって知ってるからね……」

▼コソ練のメリット
・練習時間を多く確保しやすい
コソ練に割くことで、より多くの練習時間を確保できる。その分上達スピードも上がりやすい。

・人目を気にせず練習できる
コソ練は人目を忍んで取り組む分、誰かからの評価を気にせずに取り組める。ミスをからかわれる心配もなく、苦手な部分は重点的に練習して、自分自身の実力アップに向けて努力できる。

▼コソ練は場所確保が命?
ダンス界隈の場合、練習には鏡が必須。ただし本格的な設備のあるスタジオを、常に個人で利用できるばかりではない。そのためコソ練のためには場所の確保が重要となる。
営業が終わった店舗やビルの前など、ガラス張りが夜は鏡代わりになるスポットを探し、コソ練に使用するダンサーは珍しくない。

▼コソ練用のアプリがある
「コソ練カメラ」というスマホ用の録画アプリが存在する。
野球やゴルフなど、自分のフォームを確認したいときに便利。遅延映像を録画できるため、コソ練のサポートツールとして重宝されている。

▼「コソ練の聖地」とは?
茨城県稲敷郡美浦村にある「美浦ゴルフ練習場」は、「コソ練の聖地」として有名。一見ごく普通のゴルフ場だが、受付にチェックインせずに済むため、かなり純度の高いコソ練が可能になる。

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