「年収の壁」超え、希望7割 実態は就業調整、民間調査

 パート従業員らが配偶者の扶養の範囲内で働こうとする収入要件「年収の壁」を巡り、撤廃された場合、130万円を超える年収を希望する主婦(主夫)層は7割に上ることが27日、民間調査で分かった。扶養にとどまる狙いで働く時間を調整する人が多い実態も浮かんだ。

 現行は、会社員などの配偶者に扶養されパートで働く場合、年収103万円までは所得税、106万円または130万円(パート先の企業規模により異なる)までは厚生年金などの社会保険料を負担しなくてよい。

 年収がこれらを超えないように時間を抑える人が多い。政府は人手不足を解消するため、壁をなくす検討をしている。

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