1位もだけど、2位が気になる直接対決 中島啓太が最終組からプロ初Vに挑む

ショットが多少荒れても崩れないのは成長の証。中島啓太がプロ初優勝のチャンスを迎えた(撮影/和田慎太郎)

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(27日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇晴れ(観衆1764人)

プロ初優勝を目指す中島啓太に、今季5試合目でチャンスが巡って来た。2位スタートから3バーディ、1ボギー「70」で回り、通算13アンダーの単独3位で最終日を迎える。

序盤はショットが左に曲がって流れをつかめず、2番(パー5)は1打目、2打目と左のラフに入れて3オン2パットのパーどまり。3番(パー3)はグリーン左に外してボギーが先行したが、「荒れていても崩さなくなったのは、成長しているところ」と唯一のボギーにとどめて上位を保った。

黄色はちょっと珍しい?(撮影/和田慎太郎)

「最終組に入れてよかった」と、最終日は同じ最終組でトップの安森一貴を追いかける。安森とは今季「東建ホームメイトカップ」最終日に同組で回っていた。「ショットがすごく安定している。アイアンのスピン量をコントロールして、風が吹いてもいいゴルフをされている」と警戒しつつも、その1つ下にある名前がやっぱり気になる。

最終日は金谷拓実とを交えたV争い(撮影/和田慎太郎)

「17番でスコアボードを見たら、14アンダーにいたので追いつきたかった」と、1組前でプレーする金谷拓実の位置が目に入った。JGAナショナルチームで一緒だった金谷とは、これまで多くのフィールドで優勝を争いながら、まだ一度も勝てていない。

最年少優勝をかけた2015年「日本アマ」決勝、3位に並んで最終日を迎えた18年「アジアアマ」は、ともに金谷が優勝をさらっていった。プロツアーでは、当時アマチュアで出場した21年「東建ホームメイトカップ」で金谷と最終日最終組で争い、1打足りずに惜敗。グリーン脇で悔し涙とともに祝福した。

惜しいパットも多かった…(撮影/和田慎太郎)

「勝負強い選手」と尊敬する金谷と、プロとして同組で対決するのはこれが初めて。「最終組で一緒に回れるのが楽しみ。その上に安森さんもいらっしゃるので、しっかりバーディチャンスを作っていいゴルフをしたい」と気合を入れた。(岡山県笠岡市/谷口愛純)

「全英」出場権をかけた一戦でプロ初優勝なるか(撮影/和田慎太郎)
3日目は若手3人で最終組を構成(撮影/和田慎太郎)

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