年間女王を追う“同期2人” 佐久間朱莉「負けじと食らいつく」

最終18番で12mのバーディパットを決めた佐久間朱莉。ツアー初Vへ1打差を追う(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇リゾートトラスト レディス 3日目(27日)◇グランディ浜名湖GC(静岡)◇6500yd(パー72)

ツアー初優勝を目指す佐久間朱莉がノーボギーの5バーディ「67」で回り、通算16アンダーの2位で最終日に臨む。

前半を3アンダー「33」で折り返すと、後半は7ホール連続でパーを並べた。17番で2mのバーディパットを沈めると、18番では「比較的真っ直ぐなラインだったので、思ったところに打ったら入ってくれた」と12mのロングパットを流し込んで連続バーディ締め。首位の山下美夢有に1打差まで詰め寄った。

同組で回った山下のスコアを意識しながらの一日。「最初は『行くぞ』ってつもりだったけど、(山下と)2打差になったときにはこれ以上離されないように意識した」と年間女王を必死で追いかけた。

初の最終日最終組は、この日と同じ山下、岩井とのペアリング。ツアー初優勝を目指し「負けじと食らいついていきたい。ここで勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。

岩井千怜は「71」で3位に後退。4打差逆転Vを目指す(撮影/中野義昌)

佐久間と同学年、プロテスト同期でもある岩井千怜は4バーディ、3ボギー「71」で回り、単独首位から3位に後退した。

2日目の「64」から7打増えたスコアカードにも「内容は悪くなかったので、後はバーディチャンスを沈めきれれば」と前を向く。

コースが位置する浜松市は、岩井姉妹が所属する本田技研工業(Honda)が誕生した地。今週は会場に大勢の関係者が詰めかけて声援を送っている。「やっぱり良いところを見せたいし、ゴルフで恩返ししたいので、気合いは入ります」

山下とは4打差で臨む18ホール。「全然、まだチャンスはある」と逆転Vを誓った。(静岡県浜松市/内山孝志朗)

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