ショクダイオオコンニャク開花 茨城・つくばの植物園

開花したショクダイオオコンニャク=つくば市天久保

世界最大級の花を咲かせる植物「ショクダイオオコンニャク」が27日、茨城県つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で開花した。同園では19日に別の個体が花を咲かせており、二つ連続で開花は珍しい。同園での開花は7回目。

インドネシア・スマトラ島に自生するサトイモ科の絶滅危惧種。花はめったに咲かず、独特の悪臭を放つことが特徴。

同園では2月に15.5キロと75キロの大小二つのイモを植えた。小さいイモから出た芽は今月19日に開花し、すでにしおれている。

今回は大きいイモから発芽した芽が開花し、高さ約2.6メートルまで成長した。多様性解析・保全グループの遊川知久グループ長は「日々変わりゆくダイナミックな姿を楽しんでほしい」と話した。

見頃は咲き始めから2~3日間と短い。同園は開花に合わせ、28~30日まで開園時間を午前8時半~午後6時まで延長。29日は通常は閉園日だが臨時開園する。問い合わせは同園TEL029(851)5159。

開花したショクダイオオコンニャク=つくば市天久保

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