漆芸や陶芸 卓越の手仕事に見入る 伝統工芸中国展 岡山は29日まで

美しい漆芸や陶芸作品などに見入る入場者

 「第66回日本伝統工芸中国展」(日本工芸会、同会中国支部、山陽新聞社主催)の岡山会場は29日まで。中国地方4県のトップ作家らの優品を集めた岡山市北区表町、天満屋岡山店6階葦川(いせん)会館には、27日も多くのファンが訪れた。

 入賞・入選作と重要無形文化財保持者(人間国宝)らの119点を展覧。漆黒に青葉が鮮やかに浮かぶ高橋香葉さん(松江市)の「籃胎蒟醤(らんたいきんま)小箱『叢(くさむら)』」(日本工芸会賞)、灰や金、黒の豊かな焼け色を重ねた橋本和哉さん(備前市)の「備前炭化緋襷(ひだすき)花器」(岡山県知事賞)など、卓越した手仕事に入場者は見入っていた。

 倉敷市、男性会社員(38)は「華やかな着物や人形が気に入った。どれも丁寧に作られていて、ずっと見ていられる」と話していた。

 入場無料。28、29日の午前11時と午後2時から、作家らの列品解説がある。支部会員が手がけた食器、アクセサリーも展示即売している。

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