【リーグ・アン日本人選手】伊東がリヨン相手に2度ネット揺らすもオフサイドに…オナイウは途中出場

写真:Getty Images

リーグ・アン第37節が今週末に行われた。

今シーズンのリーグ・アンにはストラスブールのGK川島永嗣に加え、トゥールーズにFWオナイウ阿道、モナコにFW南野拓実、スタッド・ランスにFW伊東純也の3選手が新たに参戦。また、今冬にはストラスブールにMF鈴木唯人が加入した。

伊東はリヨンとのアウェイゲームで先発出場。チームはセンターバックに離脱者が重なったことを受け、DFアグバドゥを除く本職不在で3バックを組む[3-5-2]の布陣を採用。伊東はFWバログンと共に2トップの一角に入った。

3戦ぶりの勝利に向けて力強い入りを見せたかったランスだが、ホーム最終戦で気合いが入るリヨンに対して、急造バックラインがいきなり脆さを露呈してしまう。開始2分、快足FWバルコラに左サイドを崩されると、バルコラのクロスがDFアグバドゥのオウンゴールに繋がった。さらに、9分には背後へ抜けたバルコラの折り返しを、ゴール前でフリーのFWラカゼットに豪快に右足で蹴り込まれ、早々の2失点となった。そして、この連続失点を受け、ウィル・スティル監督は[4-2-3-1]へ並びを変更し、伊東は右ウイングにポジションを変えた。

リヨンの2点リードもあって、ここからランスもボールを持てるようになって攻勢を強めていく。伊東が右サイドからの正確なクロスでチャンスを演出すると、バログンやFWフィリプもボックス付近で足を振る。さらに、前半終了間際の40分にはゴール前で味方のクロスのこぼれに反応した伊東が連続シュートでゴールネットを揺らすが、2試合連発の今季7点目かに思われたこのゴールはMFエドアの抜け出しの場面でのオフサイドを取られて幻に。

結局、2点ビハインドで試合を折り返したランスはイーブンの立ち上がりを見せたが、54分にはボックス手前でラカゼットに完全に入れ替わられたアグバドゥが手をかけて突破を阻止。オンフィールド・レビューの結果、決定機阻止との判定でレッドカードが掲示された。これでより厳しくなったものの、攻撃陣で一人気を吐く伊東は69分に大きな見せ場を作る。左サイドを見事に突破し、ゴールライン際から際どいクロスを供給。さらに、二次攻撃からDFブシの右クロスをゴール前で冷静に収めて右足のシュートを流し込む。だが、今度は味方ではなく自身のオフサイドで再びゴールは認められず。

その後は防戦一方の戦いを強いられた中、82分にはMFカクレが味方に合わせる狙いで蹴ったFKがそのままゴールネットに決まり、リヨンの勝利を決定づける3点目が生まれた。後半終了間際には伊東もベンチに下がり、試合はこのまま3-0でタイムアップ。2度のオフサイドでゴール取り消しの伊東はフラストレーションが溜まる形で敵地での試合を終えることになった。

オナイウはホーム最終戦となったオセール戦で途中出場。残留争いに身を置くアウェイチームに対して、1-1のイーブンの83分に投入されたオナイウ。だが、敵地から勝ち点1を持ち帰ろうと割り切った相手にチーム全体で攻めあぐねたままタイムアップを迎えた。

なお、南野と川島、鈴木の3選手は今節いずれも出番なしに終わっている。

★伊東純也[スタッド・ランス]

5/27

リヨン 3-0 スタッド・ランス

◆93分までプレー

★南野拓実[モナコ]

5/27

スタッド・レンヌ 2-0 モナコ

◆ベンチ入りも出場なし

★オナイウ阿道[トゥールーズ]

5/27

トゥールーズ 1-1 オセール

◆83分からプレー

★川島永嗣[ストラスブール]

5/27

ストラスブール 1-1 パリ・サンジェルマン

◆ベンチ入りせず

★鈴木唯人[ストラスブール]

5/27

ストラスブール 1-1 パリ・サンジェルマン

◆ベンチ入りも出場なし

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