【第34節】ドルトムント vs マインツ
5月27日、ブンデスリーガ最終節のドルトムント vs マインツの試合がジグナル・イドゥナ・パルクで行われた。
最終節を残し、勝ち点70で首位に立つドルトムント。2位バイエルンとの勝ち点差は「2」のため、この試合に勝利すれば無条件で11年ぶりのリーグ制覇が決まる。ヒザの痛みを抱えるジュード・ベリンガムはベンチスタートとなった。
発煙筒の煙が立ち込める中でキックオフを迎えた試合は、序盤からドルトムントがペースを握った。4分にはマリウス・ボルフからのパスを受けたドニエル・マレンがファーストシュートを放ち、7分には右からのCKにニクラス・ズーレが合わせてシュートを枠に飛ばす。
しかし15分、マインツはCKを獲得すると、左からのボールに対して走り込んだアンドレアス・ハンチェ・オルセンがヘディングで合わせてニアサイドを抜いて先制ゴールを奪う。
その直後、ドルトムントは相手のペナルティーエリア内でラファエル・ゲレイロが後方から足を蹴られて倒れ、このプレーに対してVARが介入。オンフィールドレビューの結果、PKの判定となる。しかしセバスティアン・ハラーのキックは相手GKフィン・ダーメンにコースを読まれ、同点のチャンスを逃してしまう。
すると24分、マインツは左サイドに流れてボールを受けたイ・ジェソンのクロスからカリム・オニシウォがヘディングシュート。GKグレゴール・コペルが反応したものの、ボールはポストに当たって枠内に転がり込み、マインツがリードを広げた。
その後、ドルトムントは何度もアタッキングサードに攻め込んだものの、ゴール前でのプレーに精度を欠きなかなか決定機を作れない。44分、カウンターからユリアン・ブラントがドリブルで相手をかわしシュートを放つが、これもGKに阻まれる。アディショナルタイムにマッツ・フンメルスが見せたミドルシュートはGKのファインセーブに遭い、その後のマレンのヘディングシュートも枠をとらえ切れず、2点ビハインドで前半を折り返す。
ドルトムントは後半からユスファ・ムココを入れて攻勢を強めようとするが、48分にカウンターからイ・ジェソンに鋭いシュートを放たれるなど、苦しい戦いが続く。
それでも攻め続けて迎えた69分、ゲレイロがジョバンニ・レイナとの連携で中央を崩し、倒れ込みながらのシュートを決めて1点を返す。さらに攻撃を続け、90+6分にはスローインの流れからズーレがボレーシュートをたたき込んで同点に追いついたが、反撃もここまで。2-2でタイムアップを迎えた。
ドルトムントは勝ち点71として全日程を終了。2位バイエルンは2-1でケルンを下して勝ち点を71に伸ばし、得失点差でドルトムントを上回ったため、バイエルンが大逆転でリーグ戦11連覇を飾った。