飛島の海、もっときれいに 酒田、クリーンアップ作戦

さまざまなごみを拾い集める飛島クリーンアップ作戦の参加者=酒田市飛島

 酒田市の離島・飛島の海岸に漂着したごみを拾い集める第23回飛島クリーンアップ作戦が27日、同島西部の荒崎海岸で繰り広げられた。ボランティアの市民や島民など計約190人が参加し、ごみを推計約1.8トン回収した。

 参加者は、酒田港と飛島を結ぶ定期船「とびしま」を利用した。荒崎海岸の約200メートル区間でプラスチック製のかごや漁網、ペットボトルなどを拾い集めた。合同会社とびしまなどが開発中の自動運搬ロボットも活用した。友人と参加した鶴岡工業高等専門学校2年の成沢想太さん(16)は「ペットボトルが目立った。水筒を使い、普段からごみを出さないようにしたい」と話していた。

 飛島の関係機関などでつくる実行委員会(西村修委員長)が主催した。事務局を担うNPO法人パートナーシップオフィスの金子博副理事長(68)は「ごみの対策は広がっているが量が減ったとまでは感じない。回収するのがいかに大変かを参加者に体感してもらいたい」と話していた。

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