空手少女、全国へ 井上派糸東流慶心会の児童4人 8月大会、心技体磨く

鳥取県予選で2年連続優勝を果たした北脇さん=鳥取市安長の井上派糸東流慶心会安長支部

 空手道の井上派糸東流慶心会に所属する小学生4人が、7日にあった全日本少年少女空手道選手権の鳥取県予選で好成績を収め、8月7~9日に東京武道館で開かれる全国大会(全日本空手道連盟主催)への出場権を手にした。メダル獲得など、それぞれの目標に向かってストイックに練習に取り組んでいる。

 競技部門は形と組手があり、男女別、学年別で競う。形に出場するのは、本部道場の北脇芽生さん(香住小3年)と香住支部の坂本弥天さん(兎塚小4年)。組手には、同支部の蔵野桜愛さん(香住小5年)と浜本惟知加さん(同4年)が出場する。

 北脇さんは、持ち味の技のスピードとキレの良さを生かし、形と組手の両部門で2年連続優勝。稽古がない日でも3キロを走り込み、自宅で形を練習するなど熱心に技を磨いてきた。バランスボール上に立つことができるほど体幹も鍛えた。

 坂本さんは形と組手の両部門で準優勝。昨年の全国大会では、2回戦で前回大会4位の強豪と対戦し、1点差で敗れた。昨年よりも向上したスピードを生かしてリベンジを誓う。

 予選で好成績だった浜本さんと蔵野さんも全国大会への出場権を獲得。浜本さんは組手の技が多才で、中でも返し技を得意とする。初めての全国大会出場に「緊張するけど、監督に教わったことを発揮したい」と意気込む。蔵野さんは組手の予選では、単調な攻撃にならないよう連続技を取り入れることを意識したという。全国大会では、まず1勝を目標に掲げる。

 同支部の中沢節男支部長は「みんな昨年よりも力をつけている。全国大会では、それぞれが思ういい成果を持ち帰ってもらいたい」とエールを送る。

好成績を収め、全国大会への出場権を得た(左から)浜本さん、坂本さん、蔵野さん=香美町香住区境の香住B&G海洋センター

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