初夏告げるハナショウブ あやめ祭り開幕 香取・水郷佐原あやめパーク 6月は「嫁入り舟」も

初夏の訪れを告げる恒例イベント「あやめ祭り」が開幕。紫や白色など涼しげなハナショウブが咲き誇る=27日、香取市の水郷佐原あやめパーク

 千葉県香取市扇島の水郷佐原あやめパークで27日、初夏の訪れを告げる恒例イベント「あやめ祭り」が開幕した。来園者は、紫や白色の涼しげに咲き誇るハナショウブを眺め、ゆったりとしたひとときを楽しんだ。6月25日まで。

 同パークによると、8ヘクタールの園内には江戸、肥後、伊勢系など約400種150万本のハナショウブが品種ごとに植えられている。現在は二分咲きで、6月上旬に見頃を迎える。茨城県潮来市のあやめ園と連携し、両園を結ぶ無料のシャトルバスを運行するなど水郷地域の観光を盛り上げる。

 この日は、オープニングイベントとして、香取市の観光大使「ミスあやめ」の小倉美咲さん(21)と木内真里さん(19)が先着100人の来園者にハナショウブの苗をプレゼントした。県指定無形民俗文化財で扇島地区に伝承されている「おらんだ楽隊」の演奏披露も行われた。

 埼玉県上尾市から夫婦で訪れた島田英治さん(61)は「以前来た時に花がきれいだったので楽しみにしていた。天気が良く、見に来られて良かった」と話した。ミスあやめの2人は「初夏の訪れを感じられる色鮮やかな花を見に香取に足を運んで」と呼びかけた。

 花嫁と花婿が手こぎの和船「さっぱ舟」に乗り、晴れ姿をお披露目するイベント「嫁入り舟」は6月3、10、17日の午前10時半から実施する。

 開園時間は午前8時~午後6時。入園料は大人800円、65歳以上700円、小・中学生400円。問い合わせは同パーク(電話)0478(56)0411。

ミスあやめの木内さん(左)と小倉さんが来場者にハナショウブの苗をプレゼントした=27日、香取市の水郷佐原あやめパーク

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