柔道男子66キロ級の2021年東京五輪金メダリストで先の世界選手権で2連覇を果たした阿部一二三さん（25）＝パーク24＝のトークショーが27日、大石田町の虹のプラザで開かれ、努力を継続することの大切さを強調した。
阿部さんは、座右の銘「努力は天才を超える」をテーマに、6歳から始まった柔道人生を振り返った。小学2年時に女子選手に敗れ、悔しさから「本気で柔道に取り組むようになった」という。「努力が100％報われるとは限らないが、努力したことに意味がないと感じたことはない。がむしゃらに練習するのではなく、1日、1週間単位で目標を設定して取り組んでほしい」と語りかけた。
県内外から約300人が来場した。阿部さんのサイン色紙が当たる抽選会もあり、当選した新庄東高柔道部の2年鈴木宙（そら）さん（17）は「課題を意識して練習に取り組みたい」と話した。終了後は柔道教室が開かれ、北村山地域の小中学生約60人が一流選手の技術を学んだ。
