中国国産、中型ジェット機が就航 C919、欧米勢に挑む

初めての商業運航で北京首都国際空港に着陸する中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」=28日(共同)

 【上海、北京共同】中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」が28日、商業運航を始めた。中国東方航空が運航する初回の便が、約2時間かけて上海から北京まで飛行した。今後は中国国内の他の路線に順次投入される見通しで、米ボーイングと欧州エアバスが主流の航空機市場に挑む。

 29日からは上海と四川省・成都を結ぶ路線にも就航する。

 東方航空はC919を製造する国有企業、中国商用飛行機(上海市)に計5機を発注している。

 C919は17年に初めてテスト飛行し、22年9月に中国当局から運航に必要な安全認証の型式証明を取得した。中国商用飛行機の幹部は、受注は1200機を超えたと明らかにしている。

北京首都国際空港近くの公園で、中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」(上)にカメラを向ける市民ら=28日(共同)
商業運航を始めた中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」の座席=28日(乗客提供、共同)

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