佐賀・吉野ケ里、竪穴住居に宿泊 弥生時代にタイムスリップ

弥生時代の人々の暮らしを体験するイベントで、竪穴住居で過ごす参加者=28日午前、佐賀県の吉野ケ里歴史公園

 佐賀県の吉野ケ里歴史公園で、竪穴住居に宿泊し、弥生時代の暮らしを体験するイベントが27、28日に開かれた。抽選で選ばれた7組19人の親子が参加し、いにしえへの「タイムスリップ」を楽しんだ。

 貫頭衣を身に着けた参加者は園内を巡った後、稲穂を摘む時に用いた半月形の石包丁作りに挑んだ。福岡市の慶実裕さん(11)は、石の粉で灰色になった手を見つめて「弥生人は道具を一から自分で作って大変だな」と話した。

 古代米の赤米を土器で炊いて食事を作り、公園内にある竪穴住居で一夜を過ごした。福岡市の磯本陸さん(11)は「竪穴住居の独特な匂いに包まれて寝られて、良い経験になった」と話した。

弥生時代の人々の暮らしを体験するイベントで、土器で炊いた古代米などの料理を楽しむ参加者=27日、佐賀県の吉野ケ里歴史公園

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