【マレーシア】日本に貿易投資使節団、29日から[経済]

マレーシア投資貿易産業省は、29日から6月3日までの日程で日本に貿易投資使節団を派遣する。2国間の経済関係の強化を目指す。

ツンク・ザフルル・ツンク・アジズ投資貿易産業相を団長とする使節団は、東京と大阪を訪問する予定。投資貿易産業省、マレーシア投資開発庁(MIDA)、マレーシア貿易開発公社(MATRADE)の高官が参加する。

電気・電子や化学・化学製品、電気自動車(EV)、ESG(環境・社会・企業統治)を重点分野に据え、貿易と投資での関係強化を目指す。また、自動車や電気・電子、二酸化炭素(CO2)を地中に閉じ込める「二酸化炭素回収・貯留(CCS)」関連の施設も視察する。

ザフルル氏は訪日中、西村康稔経済産業大臣と会談し、2国間の課題や、インド太平洋経済枠組み(IPEF)、環太平洋連携協定(CPTPP)、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定といった国際的な経済連携協定についても話し合う見通しだ。

投資貿易産業省によると、2022年のマレーシアと日本の2国間貿易額は前年比21.2%増の1,815億リンギ(約5兆4,810億円)に上り、日本はマレーシアにとって4番目の貿易相手国となった。

また、日本はマレーシアの製造業への海外直接投資(FDI)で上位に入っている。22年までの累計投資件数は2,746件、累計投資額は約945億リンギに上り、33万6,326人の雇用が創出された。

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