【台湾】4月の景気指数、前月から横ばい[経済]

台湾の国家発展委員会(国発会)が26日発表した2023年4月の景気概況の総合判断指数は前月から横ばいの11だった。景気信号は6カ月連続で低迷を示す「青」となった。

総合判断指数を構成する9項目のうち、「製造業営業気候観測ポイント」は、安定と低迷の間を表す「黄青」から青に2カ月ぶりに低下した。

「輸出額」と「機械・電気設備の輸入額」の2項目は3カ月連続、「マネーサプライのM1B(現金・預金通貨の合計)」と「卸売・小売・飲食業の売上高」は4カ月連続、「工業生産指数」は8カ月連続、「製造業販売量指数」は10カ月連続で青となった。「株価指数」は3カ月連続で黄青だった。

一方、「非農業部門就業人数」は青から黄青に10カ月ぶりに上昇した。

国発会は、世界的に最終製品需要の弱含みが継続し、4月の生産、貿易、金融、信頼感の指標はいずれも低迷が続いたと説明。内需は活性化し、小売業と飲食業の売上高は着実に成長しており、サービス業の雇用人数の回復につながっていると分析した。

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