女子選手の悩み、どう対処 潮田、狩野さん語る

女性特有の悩みについて話す狩野さん(左)と潮田さん=金沢港クルーズターミナル

  ●金沢でセミナー

 一般社団法人ウーマンズウェイズ(東京)の特別セミナー「女性のカラダとコンディションについて」(北國新聞社後援)は28日、金沢港クルーズターミナルで開かれ、元バドミントン日本代表の潮田玲子さん、元バレーボール日本代表の狩野舞子さんとともに、参加者が女子アスリート特有の課題との向き合い方を考えた。

 潮田さんは、女子選手は激しい練習や減量で生理不順となることがあり、定期的に婦人科に通院するのが世界では当たり前になっていると指摘。「将来の妊娠や出産に影響する恐れがある。3カ月以上生理がない選手は医師の診断を受けてほしい」と訴えた。

 狩野さんは現役時代、チームメートはライバルだったとし、女性特有の身体の悩み事を簡単に打ち明けられなかったと振り返った。その上で「悩みを共有するだけでも安心できる。選手の様子を確認し、おかしいと思ったらチームメートや指導者は声を掛けてあげてほしい」と話した。

 県スポーツドクター協議会の林美希理事も整形外科医の立場から意見を述べた。ほくりくアイドル部の辰巳未来春(みくる)さんが司会を務めた。

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