大の里デビュー場所6勝 朝乃山12勝、輝7勝

 大相撲夏場所(両国国技館)千秋楽の28日、2年連続アマチュア横綱で幕下10枚目格付け出しの大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は東幕下18枚目の大辻(高田川部屋)を一方的に押し出し、6勝1敗でデビュー場所を終えた。

 大の里は取組後「しっかりと自分の相撲を取り切れた。最初の負けがあったから6勝できた」と手応えを示した。幕下10枚目格付け出しだった遠藤もデビュー場所では6勝を挙げ、次の場所は東幕下3枚目となった。大の里も来場所は幕下3枚目前後になる見通しで、関取昇進に挑む。

 東前頭14枚目の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)は西前頭15枚目の剣翔を寄り切って、12勝目を挙げた。幕内復帰の場所で自己最多タイの白星を並べ、横綱照ノ富士に次ぐ成績となった。年内の三役昇進を見据え「来場所が勝負になる」と気合を入れた。

 東前頭17枚目の輝は長身の北青鵬を徹底して突き放し、まわしを取らせずに押し出した。7勝目を挙げ、負け越しを最小限にとどめた。来場所は十両に陥落するとみられるが「終盤はいい相撲が取れた。すぐ戻れるようにしっかりやる」と力を込め、引き揚げた。

  ●遠藤、炎鵬陥落危機

 西前頭2枚目の遠藤は両膝関節捻挫で全治3週間となり、7日目から休場。来場所は幕内残留となるかの瀬戸際で、番付は運次第となる。西十両3枚目の炎鵬は頸部(けいぶ)椎間板ヘルニアで全治約3カ月とされ、10日目から休場した。来場所は幕下に陥落する見通し。

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