ブラジルで、ごみ拾いW杯予選 11月の日本行き懸け

28日、ブラジル・サンパウロで開催された「スポGOMI」予選に出場した人たち(共同)

 【サンパウロ共同】ごみ拾いに競技性を持たせた「スポGOMI」の世界一を決める東京での第1回ワールドカップ(W杯)を11月に控え、ブラジル代表を決める予選が28日、最大都市サンパウロで開かれた。計27チームが一心不乱にごみを拾い、30代の男性3人組のチームが優勝した。

 2008年に日本で始まった「スポGOMI」は、市街地や海辺などで区域を定め、回収したごみの内容や量をポイント化して争う。1チーム3人、制限時間は1時間。

 優勝者は日本への渡航費などが無料になる。計29キロのごみを集め優勝した広告業ビトル・キネさん(36)は「こんなにもごみがあることに驚いた。日本に行き世界のチームと競うのが楽しみ」。エコノミストのスティーブン・パリさん(31)も「ごみを拾いながらとても満足できた。(スポGOMI)は素晴らしい考えだと思う」と話した。参加者全員で集めたごみは計179キロになった。

 約20カ国で予選が実施されるほか、日本国内でも都道府県予選を経て日本代表が決まる。

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