保健師・管理栄養士って普段どんなことに気を付けてるの?その秘密を調査!~食事編(中編)~

ドクタートラストの保健師や管理栄養士は、セミナー以外にも特定保健指導や保健指導の業務を行っており、働く人に向けて生活習慣病の予防などを指導しています。
そんな医療知識や健康知識が豊富な保健師や管理栄養士は、普段どんなことに気を付けて生活を送っているのでしょうか?

食事編、運動編、睡眠編の順序で情報をお届けする本シリーズ、前回は「食事編(前編)」として「朝食」と「間食」について解説しました。

2023.03.31保健師・管理栄養士って普段どんなことに気を付けてるの?その秘密を調査!~食事編(前編)~ ドクタートラストの保健師や管理栄養士は、セミナー以外にも特定保健指導や保健指導の業務を行っており、働く人に向けて生活習慣病の予防などを指導しています。 そんな医療知識や健康知識が豊富な保健師や管理栄養士は、普段どんなこ...

今回は「食事編(中編)」として、保健師・管理栄養士が普段気を付けている「野菜」と「外食」をご紹介します。「野菜を食べたほうが良いのはわかっているけどなかなか上手に取り入れられない」「1人暮らしなので自炊より外食が多くなりがち」という働く皆さん必見です。

野菜を1日350g取れていますか?保健師・管理栄養士はこんな工夫をしている

厚生労働省「健康日本21(第二次)」では、生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つとして「野菜類を1日350g以上食べましょう」と掲げています。

350gと聞くとかなり多そうなイメージがありますが、保健師・管理栄養士の野菜の取り方の工夫はどんなことがあるでしょうか?

工夫① 加熱調理でぺったんこに!

保健師や管理栄養士に野菜摂取の秘訣を尋ねたところ、たくさん摂取できるように加熱調理(茹でるなど)をして、「かさ」を減らすなどの工夫をしていました。

またパスタやうどんなど炭水化物一品料理の場合は、サラダを一緒に注文したり、うどんであればサラダうどんを選んだり、飲み会の際にはついつい揚げ物が多くなりがちですが、最初にサラダを注文するなど小さな工夫を行っていました。

また特定保健指導などでは「野菜ジュースを飲むように気を付けているけど実際どうなの?」という質問をよくいただきます。実際に野菜ジュースを積極的に摂取しているという保健師や管理栄養士は少ない傾向にありました。

「なぜだろう?」と思ったそこのあなたには、こちらの記事がおすすめです。あわせてご参照ください。

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工夫② 今日からできるべジファースト!

野菜を少しでも多く摂取しようと工夫していることに加え、血糖値の急上昇を抑えるという観点から、保健師や管理栄養士には野菜を摂取する順番を意識している人が多かったです。

健康診断で血糖値の数値が高い方のなかには「べジファースト」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。ベジファーストとは、食事する際には、まず野菜を食べて、その次にタンパク質、炭水化物の順番に食べて、食後の血糖値の急上昇を抑えるというものです。意識するだけで簡単にできますのでぜひやってみてください。
参考:厚生労働省e-ヘルスネット

「野菜の摂取の工夫」について詳しく知りたい方や関連記事はこちらの記事もあわせてご参照ください。

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外食は何に気を付ける?保健師・管理栄養士はこんな工夫をしている

1人暮らしだったり、残業が多いと、「家に帰ってから料理を作るのは大変」、「面倒だから外食に頼りがち」「昼食は職場の近くでランチ」といった方も多いでしょう。

実際に「産業保健新聞」運営元のドクタートラストも本社が渋谷にありますので、徒歩圏内には美味しいランチのお店が多く、外食する人も多いです。そんな環境下で保健師・管理栄養士の外食するときの工夫やコツを調査しました。

工夫① 外食するときのコツは、お店選びから!

外食するときのポイントとしては、なるべく食べるメニューが単品にならないようなお店を選ぶところから始まります。単品のメニューではどうしても炭水化物が中心になりがちです。(丼ものならば牛丼や親子丼、麺類ならばパスタやラーメンなど)

そのためタンパク質や野菜も一緒に摂取できる定食を提供しているお店をなるべく選びましょう。さらにお味噌汁やスープなどの汁物も付いてくるお店だと満足感もアップしますね。

また保健師や管理栄養士は、洋食よりも和食中心のお店を選んでいる人が多い傾向にありました。お店を選ぶ参考にしてみてください。

工夫② ごはんや麺類を少なめに!肉より魚!メニュー選びの小さなコツ!

前述の通り、単品にならないように工夫しているのは炭水化物の取りすぎを防ぐためです。炭水化物の取りすぎは血糖値の急激な上昇につながります。なるべく定食を選び、タンパク質や野菜もバランスよく摂取しましょう。定食であれば先ほど説明したべジファーストを意識した食べ方もできます。

また、ごはんや麺類を少な目にしたり、白米よりも玄米や十穀米を注文するなど、炭水化物の量や中身を意識している保健師、管理栄養士も多かったです。さらに同じタンパク質摂取でも「肉よりも魚派」が圧倒的でした。これは、肉の脂身よりも魚の油のほうが健康によいことを知っているためでしょう。LDLコレステロール高めの方も、ぜひ意識してみてください。

より詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご参照ください。

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まとめ

今回は「食事編(中編)」として保健師・管理栄養士が日々実践している野菜を多く取り入れるコツと外食をする際のポイントをご紹介しました。

少し意識を変えるだけで取り組めるものですので、ぜひやってみてください。1つでも役立つ情報があれば幸いです!次回は「食事編(後編)」として、保健師・管理栄養士が普段気を付けているポイント「コンビニメニュー」と「食べ過ぎたとき」をお届けします!

次回もお楽しみに!

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