「神戸に移転しても応援」西宮ストークス、最後の交流会に260人 ゲームやダンクシュート体験 バスケ男子B2

日本語と英語の伝言ゲーム。コミカルなやりとりに笑いが起きた=西宮市立中央体育館

 来季から本拠地を神戸に移すバスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の西宮ストークスが28日、本拠地としてきた西宮市立中央体育館(兵庫県西宮市)で、移転前最後のファン感謝祭を開いた。チームと歩んできたファン約260人が参加。選手たちはゲームやサイン会でファンと交流し、これまでの応援に感謝を伝えた。(山岸洋介)

 チアリーダー7人のパフォーマンスに続き、運営会社の北村正揮社長が「歴代のグッズを皆さんが着てくれているのを見て、長く愛されてきたことを実感した。ここは大切なホーム。移転後も折に触れて戻ってきたい」とあいさつした。

 選手による伝言ゲームでは「スラムダンクは、海外でも人気の漫画だ」などのメッセージを日本語と英語で伝達。いつもは息の合ったプレーを見せる国内勢と外国勢が、意思疎通できず何度も聞き返す姿に、会場から笑いが起きていた。

 スプーンとピンポン球を使った「だるまさんが転んだ」にはファンも参加した。大柄な選手が大げさに振り向いたり前のめりに滑り込んだりすると、そばにいた子どもたちは迫力に圧倒され、目を丸くしていた。

 ファン同士のシュート対決や、子どもたちが選手に抱き上げられてダンクシュートを体験するコーナーも。小学5年の女子児童(10)=兵庫県西宮市=は「よく試合を見に来ていたから、移転は寂しい。これからも応援するから頑張って」とエールを送り、道原紀晃主将(33)は「苦しいとき一緒に戦ってくれた皆さんと、最後に同じ時間を過ごせてよかった」と話した。

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