佐倉市民花火、4年ぶりに夏開催 中止、秋経て夏回帰 8月5日、印旛沼湖畔で1万8千発 千葉

佐倉市で最後に夏開催された2019年の花火大会(同市提供)

 中止、秋経て夏回帰―。千葉県佐倉市は、県内最大級の花火大会「佐倉花火フェスタ(佐倉市民花火大会)」を8月5日午後7時から、印旛沼湖畔で開催すると発表した。2020年以降は新型コロナウイルス禍の影響等で中止や秋実施が続いており、夏の通常開催は4年ぶりとなる。

 打ち上げは1万8千発を予定。目玉は音楽に合わせ10分間に6千発を続けて打ち上げる「ビッグプレミアムスターマイン」で、直径500メートルの巨大な花火が開く「二尺玉」、県内でも珍しい手筒花火も見どころ。荒天時は翌日に順延する。

 前身を含め62回を数える大会は例年、8月第1週の土曜日に印旛沼湖畔の佐倉ふるさと広場(同市臼井田)や周辺で開催。2018、19年には市人口と同規模の約17万5千人を集客し、佐倉の夏の風物詩として市民に親しまれてきた。

 ただ、20年は東京五輪・パラリンピック(その後21年に延期)に開催時期が重なり警備員の確保が困難なため中止に。

 21、22年は秋に開催。市担当者によると、感染対策として観覧会場を設けず、印旛沼に代わり市内各地の水田を打ち上げ場所とする「分散型」を導入するため、稲刈り後の10月下旬に開催時期をずらし復活させた。

 秋の分散型も好評だったが、新型コロナ禍のイベント人数の制限撤廃等を踏まえ、今年は原点回帰となった。市担当者は「印旛沼の花火といえば夏という印象が定着している」と話す。夏開催決定を公表して以降、市民から好意的な反応が寄せられているという。

 6月からは各種有料観覧チケットを順次販売する。

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