あのプロ野球選手も食べて強くなった!? 注目度上昇中の「モズク丼」、給食の定番から全国へ 沖縄・読谷村

 【読谷】「あの選手もモズク丼を食べて強くなった!?」。日本一人口の多い村・沖縄県読谷村で今、モズク丼が注目を集めている。2022年、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した村出身の仲地礼亜投手が、学生時代に好きだった給食は「モズク丼」と答えたことから、球団本拠地である愛知県を中心に全国からモズク丼が注目を集めた。県内でもいくつかの地域の学校給食で提供されているが、村では定番の給食メニューだ。都屋漁港にある海人食堂でも食べることができる。

 仲地選手はプロ入りが決まった昨年、出身地である読谷村の石嶺伝実村長を訪問した際に「好きな給食は何だったの」と問われ、「モズク丼」と答えた。村長は今年2月、中日がキャンプインした際のセレモニーで、村漁業協同組合とオキハム(読谷村)と共同開発した「海人自慢のもずく丼」を仲地投手に贈呈し、エールを送った。

 仲地選手は出身の古堅南小学校で講演した際にも、小学生から好きな給食を問われてモズク丼と答え、県外のテレビ局でも報道されたことから、沖縄では学校給食にモズク丼が出ることがにわかに注目を浴びた。

 村漁協の山内拓磨さんはモズク丼について「しょうゆベースの甘辛い味付けがご飯とよく合い、新しいモズクの食べ方を楽しめる。ぜひ多くの方に味わってほしい」と喜ぶ。モズク丼は読谷村へのふるさと納税でも人気の返礼品となっている。

(FMよみたん・大城穂花通信員)

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