ドイツで天国から地獄、1部昇格決定を受けファンがピッチ乱入し歓喜爆発も誤報…ライバルが奇跡の逆転勝利でPO行きの悲劇

写真:Getty Images

ブンデスリーガ昇格を懸けた2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)最終節で勘違いから大きな騒動が発生していた。

【動画】天国から地獄…昇格報告に歓喜爆発もまさかの誤報…ライバルが奇跡の逆転昇格の一部始終

28日、2.ブンデスリーガの最終節が行われた。

2枠の自動昇格枠がある中、ダルムシュタットがすでに昇格を決めている状況。残りの1枠をハイデンハイムとハンブルガーSVが争う形となった。

両者の勝ち点は「1」と迫っており、最終節ではハイデンハイムがアウェイでヤーン・レーゲンスブルクと、ハンブルガーSVがザントハウゼンとアウェイで対戦した。

3位のハンブルガーSVは開始3分にジャン=ルク・ドンペが幸先よくゴールを奪うと、ザントハウゼンにゴールを許さず。1点を守り切り、0-1で勝利を収めた。

必要だった勝ち点3を積み上げたハンブルガーSV。一方で、勝利が必要なハイデンハイムだったが、後半立ち上がりにプリンス・オセイ・オウスに連続ゴールを許し、2-0とリードを許す大ピンチとなる。

それでも58分に相手のオウンゴールで1点を返すも、試合は90分を終えて2-1とビハインドの状況で、アディショナルタイムに全てを懸けることとなった。

すると、ザントハウゼンのスタジアムでは試合を終えてハイデンハイムの結果を待っていた中、スタジアムのアナウンサーからハンブルガーSVの昇格が決定したとの旨が発表。これを受けてファンはピッチになだれ込み、昇格を祝福していた。

しかし、ドラマがここから起こることに。ハイデンハイムは93分にPKをもらい同点に追いつくと、99分にはティム・クラインディーンストが劇的な逆転ゴール。アディショナルタイムに2点を奪い、2-3と逆転し試合終了。1部昇格を決めると共に、2.ブンデスリーガ優勝も手にすることとなった。

アウェイの地で昇格を祝福していたハンブルガーSVサポーターだったが、まさかのハイデンハイムの結果を知ることに。喜び尽くした後に知る悲報には落胆する姿も。3位でシュツットガルトとの昇格・降格プレーオフに臨むこととなった。

誤報と伝え、ぬか喜びさせてしまったザントハウゼンはこの出来事について説明。「スタジアムのアナウンサーがハンブルガーSVが昇格したと誤って思い込みました。スタジアム内の状況を和らげるために、彼はゲストの昇進を祝福しました」とし、「ザントハウゼンはこのような発表のリスクと結果を認識しており、ハンブルガーSVとスタジアムのファンへの誤った発表について謝罪します」と、今回の出来事について謝罪の声明を発表した。

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