昨年末のワールドカップで36年ぶりの優勝を遂げたアルゼンチン。現在はU-20日本代表も参加したU-20ワールドカップが行われている。
そうしたなか、現地でショッキングな事件があったと『TycSports』が伝えた。
アルヘンティノス・ジュニオルスのキャプテンであるDFミゲル・トレンの兄が射殺されたという。
42歳の兄は刑務所近くにある自宅付近で銃撃され死亡した。犯人たちは2台のバイクに乗っており、兄のニックネームを口にして呼び出したうえで発砲。遺体には胸や背中に5つの銃創があったそう。
34歳になるトレンは6兄弟のひとりだが、兄弟が惨殺されるのはこれが4度目。
2010年には32歳だった兄が男とケンカになり、別の男に背中を銃撃され死亡。
2020年にはそこから3ブロックほどの場所で36歳の兄が遺体で発見された。2021年には別の兄弟が6発の銃弾を浴び、12日後に息を引き取った。
さらに、トレンは生後2か月の時に母親を感電死で失くしているそう。
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彼は今回の事件を受けて、「今日は偉大な兄にお別れを言う時だ。誰もが自分のために命を捧げてくれる兄がいたらと思うだろうが、彼はそんな存在だった。子供の頃も成長してからも面倒を見てくれた。安らかに眠ってくれ。俺たち全員が十分に苦しみ、それぞれが痛みを抱えている。愛しているよ、俺の子供たちを愛してくれてありがとう」などというメッセージを出している。