髪の長さ別「若見えヘアスタイル」を美容師に直撃!要注意な“老け見えする髪型”と対処法も

鏡や街中のガラスに映った自分の姿を見て「何だか老けて見える」と思ったことはありませんか?印象を大きく左右しているのは髪型です。ヘアスタイルひとつで見た目の雰囲気はガラッと変わります。

そこで今回は、老け見えするヘアスタイルと対処法をプロに聞きました。プロに教わった若見えするヘアスタイルもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

老け見えする髪型の特徴と対処法

老け見えするヘアスタイルの特徴は大きく分けて以下の4つです。

・ツヤがなくパサパサしている
・トップにボリュームがない
・前髪がパックリ分かれている
・全体的に重いデザイン

それぞれ詳しく紹介していきます。

ツヤがなくパサパサしている

若々しい髪の人は、天使の輪ができるくらいツヤッとした髪ですよね。逆に、パサパサしている髪は老けて見えます。

ツヤを出すためには、オイルをうまく活用しましょう。

お風呂上がりの髪が濡れた状態では、「ホホバオイル配合」のものがおすすめ。保湿力が高く、パサパサが気になる髪に有効です。オイルを選ぶ時は、できるだけ天然のものを選ぶと保湿力もアップしますよ。

外出前は、オイルスプレーがおすすめです。固めのヘアワックスや粘性のあるものだと、せっかくスタイリングでボリュームを出した髪がぺたっとしてしまうことも。軽めのテクスチャーのオイルでフワッとしたスタイリングをキープしましょう。

おすすめのオイルは、オッジィオット「ボタニカル リッチオイルスプレー」です。

髪にツヤが出るので、仕上げにおすすめですよ。

他には、スプレー状のトリートメント「キラハウォーター」もおすすめ。

熱に反応するトリートメント成分「エルカラクトン」が配合されているため、ドライヤーやアイロン、コテを使う前に使用すると効果的。ハリコシのある髪を維持しつつも、うねりや絡まりを改善し、サラッとしなやかな髪にまとめあげてくれます。

トップにボリュームがない

年を重ねると、髪が細くなってきたり抜け毛が多くなってきたりするため、トップにボリュームがなくなります。トップにボリュームがない髪は老け見えの原因に。

髪にボリュームを出すために一番良い方法は、ずばり「カット」です。髪の長さにもよりますが、1.5〜2ヶ月に一度、美容院へ行くのが最適。髪は1ヶ月に1cmくらい伸びると言われており、髪が伸びると重さで引っ張られてしまい、ボリュームがないように見えてしまいます。

自宅でもできるボリュームを出すコツは、お風呂上がりのドライヤー。

普段、鏡を見ながら髪の毛を乾かしていませんか?実は、髪にボリュームを出すためには、鏡を見ないで、色んな方向に髪を流しながら乾かすのがベスト。

ポイントは、髪を整えようとせずわしゃわしゃっと乾かすこと。髪は、乾く時に形がつくので、ボリュームが欲しい部分から乾かすとぺたんこになりません。

前髪がパックリ分かれている

前髪がぱっくり割れていると、野暮ったく見えるので老け見えの原因となります。

一度ぱっくり割れてしまった前髪は、濡らさないと直りません。

前髪を乾かすときは、右側の髪は左へ、左側の髪は右へと逆方向に流しながらドライヤーを当てるときれいに仕上がります。ドライヤーを動かすより、首を傾けながら乾かすと、腕が疲れず楽に乾かせます。

先端にブラシがついているカールドライヤーがある方は、カールドライヤーを使えばより簡単に乾かせます。

仕上げにオイルをつける際は、つけすぎに注意してください。後ろの髪につけた後に手のひらに残ったオイルをつけるくらいでOK。根本はつけず、毛先だけにつけるとぺたっとした前髪になりにくいので実践してみてください。

全体的に重いデザイン

全体的に動きがない、重いデザインは老け見えの原因に。

年齢を重ね、髪を短くする人が多いのも、ショートヘアの方がボリュームを出しやすく動きがでて若く見えるためです。

軽く、動きがあるように見えるためには「カットの形・乾かし方」の2つがポイントです。

デザインを軽くするにはカットが最も手っ取り早い方法。美容師さんと相談して、自分の顔や頭の形にあったボリュームの出し方をすると良いでしょう。

また、動きのあるヘアスタイルにするためには、乾かし方も重要です。髪を乾かすとき、仕上がりイメージに近くなるように、鏡を見ながら乾かしていませんか?

ボリュームを出すためには、仕上がりのイメージを気にせず、わしゃわしゃと乾かすのがポイントです。根本を動かすイメージで「根本→毛先」に順番で乾かしましょう。

持ち手と風が出る部分がL字になっているドライヤーを使っている方は、風が出る部分を持って、首を傾けながら風を当てると楽に乾かせます。

レングス別・若見えヘアスタイル

せっかくなら、自分の好きな髪の長さで若見えしたいもの。ここからは、髪の長さ別に、若見えヘアスタイルをご紹介します。

また、髪の長さに関係なく、若見えするためには白髪を目立ちにくくするハイライトをいれるのがおすすめ。以前は、白髪を元の髪色で染める「白髪染め」が主流でした。しかし、最近は、白髪をぼかすようにハイライトを入れるのが流行っています。

基本的にブリーチをしてハイライトを入れるのがおすすめですが、不安な方は美容師さんに相談してください。

【ショートヘア】若見えヘアスタイル

ショートヘアは、トップにボリュームを出しやすく、老け見え対策に最も効果的な髪型と言えます。髪の長さにこだわりがなく、老け見えを解消したい方は、ショートヘアがおすすめ。

今まで髪を伸ばしていた方も、勇気を出してショートにしてみると、ガラッと印象が変わり若く見えますよ。

毎朝のスタイリングのポイントは、一度、髪を濡らしてからドライヤーで乾かすこと。

頭皮をマッサージするように根本を濡らして、ドライヤーで勢いよく乾かすことで、寝ている間に平らになった髪にボリュームがでます。ブラシを使うと、表面がぺたっとしてしまうので、手ぐしでOK!毛先を濡らさず頭皮だけを濡らすので、乾かす時間も短縮できます。

仕上げのオイルやワックスは、トップにはつけず毛先だけにしましょう。

【ボブヘア】若見えヘアスタイル

ボブヘアは、毛先が切り揃えられており段差がありません。そのため、カットでボリュームを出すのは難しいのが特徴です。しかし、顔の横にボリュームを出せるので面長の方にはおすすめ。

ボブヘアでの老け見え対策は、冒頭でもご紹介したハイライトを活用しましょう。

【ミディアムヘア・セミロングヘア】若見えヘアスタイル

ミディアム・セミロングヘアの若見えポイントは、髪の量を取りすぎないこと。毛量が少ないと、全体的にパサパサして見えてしまいます。レイヤーを入れる時は、ハチ上(頭のてっぺんとサイド)だけに留めましょう。ベースの長さより2〜3cm上でレイヤーを入れるとバランスよく見えます。

毎朝のスタイリングのポイントは、熱を通すこと。ストレートアイロン、コテのどちらでもよいので、熱を通すことで髪にツヤが出て若々しい印象になります。オイルは、スプレータイプのものを選ぶと広い範囲に一度につけられるので時短になります。

【ロングヘア】若見えヘアスタイル

ロングヘアは、ボリュームを出しても髪の重さで下に落ちてしまうので、カットでボリュームを出すには限界があります。

毛先が細くなりがちなロングは、毛量を取りすぎず、毛先にもボリュームを出すのが若見えのポイント。

毎朝のスタイリングでは、巻いた方がボリュームが出るのでおすすめです。ストレートにしたい方は、毛先の毛量を多めにしてもらうよう美容院でオーダーすると良いでしょう。

取材協力・監修

Ash戸田公園店
クリエイティブディレクター/店長 花木洋斗 美容師

脱白髪染めの第一人者。白髪を活かしたハイライトスタイル・バレイヤージュが得意で、セルフカラーを辞めたい方や白髪を気にならなくしたい方、ツヤが欲しい方、赤みをなくしたい方、子育てで忙しいママさんなど、幅広く対応。

ヘアスタイルで、見た目年齢の印象は大きく変わります。本記事では、美容院での注意したいオーダーポイントや、日頃のケアについてお伝えしました。

パサつきや白髪、ボリュームが無いと見た目よりも老けて見えるので、自分の髪質に合わせてマイナス要素を上手にカバーし、若々しい髪を維持しましょう。

(ハピママ*/ Nagi)

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