近畿地方が梅雨入り 史上7番目の早さ、5月中は10年ぶり

横断歩道で開いた傘の花=29日午後、神戸市中央区元町通1(撮影・風斗雅博)

 気象庁は29日、兵庫県を含む近畿と九州北部、中四国、東海で梅雨入りしたとみられると発表した。近畿地方は平年より8日早く、5月中の梅雨入りは10年ぶり。記録が残る中では史上7番目の早さとなった。

 神戸市内でもこの日、午前から断続的に雨が降り、道路脇で咲き誇るアジサイのそばを、色とりどりの傘の花が行き交った。

 神戸地方気象台によると、台風2号の北上に伴い、南側の湿った空気が入り込み、梅雨前線の活動が活発化しているという。兵庫県内も今週1週間は曇りや雨の日が多くなる見込み。

 雨は30日も北部で明け方まで、南部では朝まで降りそうで、雷を伴って激しく降る所もあり、同気象台が注意を呼びかけている。

 平年の梅雨明けは7月19日ごろという。(前川茂之)

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