日米比、初の海上警備訓練 巡視船派遣、中国に対応

 【マニラ共同】フィリピン沿岸警備隊は29日、日本の海上保安庁や米沿岸警備隊との合同訓練をマニラ湾周辺で、6月1日から実施すると発表した。日米が巡視船を派遣しての訓練は初めて。南シナ海の領有権を巡り対立する中国を念頭に、合同で警備能力の強化を図る。

 海保は全長150メートルの大型巡視船「あきつしま」を派遣する。海保は単独でフィリピン側への訓練を行ってきたが、2022年5月に米国と合意文書を交わし、合同で指導を始めた。

 フィリピン沿岸警備隊は訓練の目的について「これまで協力してくれた日米に対して訓練の成果を示し、謝意を伝える機会にしたい」としている。

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