【ウィーメックス】どのレセコンでも導入可能なクラウド型薬局支援システムの展開強化へ

【2023.05.29配信】PHCホールディングス株式会社傘下のウィーメックスは5月29日、同社の事業に関するメディアセッションを開催し、薬局支援システムの「digicare analytics(デジケアアナリティクス)」を紹介した。同システムは昨年10月にリリースしたばかりだが、すでに45社、300店舗超に導入されている。どのレセコンを使っていても導入できる点、PCにアプリをインストールするだけで使用できる簡便さが好評という。ユーザーからは1カ月後に把握していたような売上・加算取得状況が翌日には確認できるようになったことや、加算の取りこぼし対策が打ちやすくなったなどの評価の声が出ているという。

「digicare analytics(デジケアアナリティクス)」は、レセプトのデータを自動で集計し、処方箋枚数や加算取得状況、患者の流入元などの状況をほぼリアルタイム(実際は10分ごとにアップデート)で把握できるクラウド型の薬局経営支援システム。データ入力にかかる現場の負荷は必要ない。データがグラフ表示されるため時系列の変化も掴みやすい。

2022年10月にリリースされたばかりだが、わずか6カ月で45社、300店舗超に導入された。好評の背景の1つとして、どのレセコンを使っていても導入できる点がある。M&Aなどで、同じ企業でも店舗ごとに異なるレセコンを使用しているケースは少なくなく、そのために全体の薬局の状況把握が難しいという悩みを抱える薬局企業が少なくないという。また、PCにアプリをインストールするだけで使用できる簡便さもスムーズな導入につながっているようだ。導入時間は30分間で済むほどだという。

導入したユーザーからは状況把握がしやすくなったことへの評価が高い。
導入した薬局からは「1カ月後に把握していたような売上・加算取得状況が翌日には確認するようになった」との声があるという。この速やかな状況把握は、場合によって配置などの検討により加算の取りこぼし対策が打ちやすくなることにもつながる。

患者の流入元の情報を収集した患者マッピング機能も高評価だ。福岡県のあるマンツーマンタイプの薬局経営者は、このマッピング機能を活用することによって医師と協力した集患対策の検討に生かしているという。

またスタッフとの意識共有に役立っているとの声もある。複数店舗を経営している薬局企業経営者は、「同じ数字を現場スタッフが一緒に見られることで、こうした方がいいのではという現場からの提案が出てくるようになった」と指摘しているという。

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